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嫁の浮気が原因で離婚することになった。俺「ついてきてくれるか?」娘、息子「ごめん、お母さんと離れる事ができない」→嫁に復讐してやった。

 アイキャッチ1257
 
まさか平穏な日常がこんなにも呆気なく終わるものだなんて思いもしなかったわ。

俺の場合、勤務中にいきなり嫁の会社の社長夫人から電話が入ったのが修羅場の始まりだった。
嫁の会社とは関連だから一応顔見知りではあったけど、だからと言って特別に親しくしていたわけでもない。
それが会社に直接電話を入れて来るのだから、相当な事情があるのだろうという事だけは何となく察しがついた。
でもまさか嫁の浮気話だなんて思いもしなかったわ。
 
 
とにかく時間を作ってくれないかと言われ、慌てて(会社の)近所の喫茶店で話す事になったわけ。

のっけから何の挨拶もなしに茶封筒に入った調査報告書なるものを手渡された。
COPYと判が押してあったから多分複製だったんだろう。
時系列にしてプロの仕事らしく丁寧にファイリングされていた。
内容の全容が明らかになるに連れ、持つ手が震えだしたのを覚えてる。
心臓がバクバクして視界が急に狭くなった。
それでも俺は現実をなかなか受け容れられず、何度も車でホテルに入っていく写真の女が嫁である事を確認した。
内容的には嫁と社長の浮気は不定期で偶発的なものだということ。
年に3~4回で常習的ではないということ。
途中の駅で待ち合わせ、社長の車でホテルへ行くというパターンが多いという事だった。
 

社長夫人は延べにして六年間も興信所の調査延長を余儀なくされたそうだ。
常習でない分、調査の裏づけに時間がかかったらしい。
具体的な金額は伏せるけど、都内で一軒家が建つぐらい調査費に突っ込んだというから凄い執念だと思う。
裁判沙汰になったとき言い訳できないように外堀を埋めたかったんだろうけど、慰謝料を考えたら完全に赤字だ。
俺に連絡してくれたのは俺嫁にも慰謝料を請求するつもりだから一応連絡してきてくれたんだそうだ。
でもその時は正直、慰謝料といわれても俺はピンとこなかった。

夫人は会社の上場祝賀パーティーでの会話で浮気を疑いだしたらしい。
ちなみにそのパーティは立食形式で俺も参加していた。
俺と嫁と社長と夫人で立ち話していたのだが、社長がその場を離れるときに俺に向かって
今日は二次会もあるから多分遅くまで嫁子さんをお借りする事になります的な事を言ったんだそうだ。
そのときに社長が(嫁に)アイコンタクトしたのを見て疑念を持ったと言うのだが、俺は全く覚えてない。
夫人に覚えていないかと聞かれたけど、正直俺は立ち話した事すらすっかり忘れてしまっていた。
ただ一つ、微かに思い出したのは随分前に一度、帰宅途中に自宅の最寄り駅付近で嫁が誰かの車の助手席に座っているのを偶然見かけた事がある。
俺は帰宅後それを嫁に問い質したのだが、他人のそら似で済まされてしまって、そこで話は終わってしまっていた。
夫人は報告書を捲りながら、ある時から嫁を降ろす場所が変わっている事を俺に示してくれた。
俺の記憶と整合性が取れていると言って彼女は意気込んだ。
しかし俺はまだ心の準備が出来ていなかった。
とにかく俺自身の身の処し方もあるから少し考えさせて欲しいと言ってそこで別れた。
夫人に報告書を持ち帰るよう言われたが、見つかったら困ると思い断った。

帰りの道中、家が近づくに連れて足取りが重くなった。
俺は最寄で見た車中の嫁の姿を必死に思い出そうとしていた。
どんな表情をしていたのか、運転席には誰が乗っていたのか、いくら記憶を辿ろうとしても駄目だった。
そのときはまさか嫁の浮気なんて疑念は微塵もなかったのだから無理もない。
帰宅すると娘が模試で初めて志望校合格圏に入ったのだと嫁が凄く喜んでいた。
嫁の表情からは罪悪感など微塵も感じられなかった。
俺が手渡された模試の結果に目を通していると、嫁に促された娘が照れくさそうに自室から出てきた。
俺は絶対に(志望校は)無理だと思ってたと言うと、嫁は頑張ったもんねと娘の肩を叩いた。
思春期ですっかり俺と会話を交わさなくなった娘はそれでも喜びの表情を隠さず、これから克服すべき点を饒舌に説明してくれた。
意気揚々と自室に戻っていく娘を見送りながら、こうやってどんどん子供は成長していっちゃうんだなと見当はずれな事を呟いた。
後たった五年で二十歳だと嫁が応えた。
娘の成人した姿を思い浮かべた。
例の一件が過ぎり複雑な胸中でいると、娘が出ていっても私が居るじゃないと言って背中を叩かれた。
嫁の表情に嘘はないように思えた。
いや、むしろ社長夫人が何らかの悪意を持っていて捏造した情報を俺に提供してきたのではという疑念さえ沸いてきた。
やっぱりあの報告書を貰っておけば良かったと後悔した。

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嫁の浮気が原因で離婚することになった。俺「ついてきてくれるか?」娘、息子「ごめん、お母さんと離れる事ができない」→嫁に復讐してやった。
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まさか平穏な日常がこんなにも呆気なく終わるものだなんて思いもしなかったわ。

俺の場合、勤務中にいきなり嫁の会社の社長夫人から電話が入ったのが修羅場の始まりだった。
嫁の会社とは関連だから一応顔見知りではあったけど、だからと言って特別に親しくしていたわけでもない。
それが会社に直接電話を入れて来るのだから、相当な事情があるのだろうという事だけは何となく察しがついた。
でもまさか嫁の浮気話だなんて思いもしなかったわ。
 
 
とにかく時間を作ってくれないかと言われ、慌てて(会社の)近所の喫茶店で話す事になったわけ。

のっけから何の挨拶もなしに茶封筒に入った調査報告書なるものを手渡された。
COPYと判が押してあったから多分複製だったんだろう。
時系列にしてプロの仕事らしく丁寧にファイリングされていた。
内容の全容が明らかになるに連れ、持つ手が震えだしたのを覚えてる。
心臓がバクバクして視界が急に狭くなった。
それでも俺は現実をなかなか受け容れられず、何度も車でホテルに入っていく写真の女が嫁である事を確認した。
内容的には嫁と社長の浮気は不定期で偶発的なものだということ。
年に3~4回で常習的ではないということ。
途中の駅で待ち合わせ、社長の車でホテルへ行くというパターンが多いという事だった。
 

社長夫人は延べにして六年間も興信所の調査延長を余儀なくされたそうだ。
常習でない分、調査の裏づけに時間がかかったらしい。
具体的な金額は伏せるけど、都内で一軒家が建つぐらい調査費に突っ込んだというから凄い執念だと思う。
裁判沙汰になったとき言い訳できないように外堀を埋めたかったんだろうけど、慰謝料を考えたら完全に赤字だ。
俺に連絡してくれたのは俺嫁にも慰謝料を請求するつもりだから一応連絡してきてくれたんだそうだ。
でもその時は正直、慰謝料といわれても俺はピンとこなかった。

夫人は会社の上場祝賀パーティーでの会話で浮気を疑いだしたらしい。
ちなみにそのパーティは立食形式で俺も参加していた。
俺と嫁と社長と夫人で立ち話していたのだが、社長がその場を離れるときに俺に向かって
今日は二次会もあるから多分遅くまで嫁子さんをお借りする事になります的な事を言ったんだそうだ。
そのときに社長が(嫁に)アイコンタクトしたのを見て疑念を持ったと言うのだが、俺は全く覚えてない。
夫人に覚えていないかと聞かれたけど、正直俺は立ち話した事すらすっかり忘れてしまっていた。
ただ一つ、微かに思い出したのは随分前に一度、帰宅途中に自宅の最寄り駅付近で嫁が誰かの車の助手席に座っているのを偶然見かけた事がある。
俺は帰宅後それを嫁に問い質したのだが、他人のそら似で済まされてしまって、そこで話は終わってしまっていた。
夫人は報告書を捲りながら、ある時から嫁を降ろす場所が変わっている事を俺に示してくれた。
俺の記憶と整合性が取れていると言って彼女は意気込んだ。
しかし俺はまだ心の準備が出来ていなかった。
とにかく俺自身の身の処し方もあるから少し考えさせて欲しいと言ってそこで別れた。
夫人に報告書を持ち帰るよう言われたが、見つかったら困ると思い断った。

帰りの道中、家が近づくに連れて足取りが重くなった。
俺は最寄で見た車中の嫁の姿を必死に思い出そうとしていた。
どんな表情をしていたのか、運転席には誰が乗っていたのか、いくら記憶を辿ろうとしても駄目だった。
そのときはまさか嫁の浮気なんて疑念は微塵もなかったのだから無理もない。
帰宅すると娘が模試で初めて志望校合格圏に入ったのだと嫁が凄く喜んでいた。
嫁の表情からは罪悪感など微塵も感じられなかった。
俺が手渡された模試の結果に目を通していると、嫁に促された娘が照れくさそうに自室から出てきた。
俺は絶対に(志望校は)無理だと思ってたと言うと、嫁は頑張ったもんねと娘の肩を叩いた。
思春期ですっかり俺と会話を交わさなくなった娘はそれでも喜びの表情を隠さず、これから克服すべき点を饒舌に説明してくれた。
意気揚々と自室に戻っていく娘を見送りながら、こうやってどんどん子供は成長していっちゃうんだなと見当はずれな事を呟いた。
後たった五年で二十歳だと嫁が応えた。
娘の成人した姿を思い浮かべた。
例の一件が過ぎり複雑な胸中でいると、娘が出ていっても私が居るじゃないと言って背中を叩かれた。
嫁の表情に嘘はないように思えた。
いや、むしろ社長夫人が何らかの悪意を持っていて捏造した情報を俺に提供してきたのではという疑念さえ沸いてきた。
やっぱりあの報告書を貰っておけば良かったと後悔した。

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